セラミックと光透過性

私たちは白い被せ物を作るときに色見本で歯の色を決めます。
しかし、同じ色でも材質や構造によって見え方が全く変わります。
この画像をご覧ください。
歯の中から光を当てています。
ちょっと極端すぎますが、これは同じ色です。
表面はほぼ同じ材料のセラミックです。
では上の画像と下の画像でなぜこんなにも違うのかというと構造が違います。
上画像は金属のフレームが中に入っています。
下はオールセラミックなので全てがセラミック(ガラス)です。
つまり光の透過性で同じ色でも明るく見えたり、暗く見えたりします。
画像のように歯の中から光が出ることはありませんが、口の外からは自然光や室内光が入ってきます。
歯の色は光の透過性も重要な要素となります。
内部の土台の色が暗い場合は逆に透過性がない構造の方が明るく見えます。
今ではセラミックの種類で透過性を変えることができますので、当院では金属フレームのセラミックはやっていません。
一口にセラミック治療といっても、こだわれば奥が深くて難しいものです。